飯山日記 1月28日 気になる本 五木寛之「下山の思想」②

豪雪お見舞い申し上げます。

前回に続き、気になったところをご紹介します。

(p30)
これまで登山行のオマケのように考えられていた下山のプロセスを、むしろ山に登ることのクライマックスとして見直してみいたのだ

(p31)
安全に、しかも確実に下山する、というだけのことではない。下山のなかに、登山の本質を見いだそうということだ。

(p36)
安全に、そして優雅に、出発点にもどり、いつかふたたび次の山頂をめざす。

(p38)
太陽も、朝日として昇り、夕日として西のかたに沈んでいく。朝日にかしわ手を打つのが神道で、西方の空に沈む夕日に合掌するのが仏教である。

(p39)
日は、いやいや沈むわけではない。堂々と西の空に沈んでいくのだ。それは意識的に「下山」をめざす立場と似ている。

(p52)
明日が見えない、というほど不安なことはない。いま、明日が見えていない。逆にいえば、きょう一日を精一杯生きるしかないのだ。
いま、この時期に誰が明日を語ることができるだろう。明日はどなるかわからない、と、いうことがわかっているだけでも、ましなほうではあるまいか。

※幻冬舎新書 2011年12月刊

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